心は心を呼ぶ

「類は友を呼ぶ」という格言がある。

善悪に関わらず、性格や好みの似た者同士は、自ずから集まるものだということ。
(日本語使いさばき辞典より)

この格言は、心にも当てはまるようだ。


The Secret (Unabridged, 4-CD Set)

The Secret (Unabridged, 4-CD Set)

を読んでいる。
今、ベストセラーになっているロンダ・バーンの本である。
卒論の合間に少しずつ読んでいるのだが、所々に人生において覚えておきたいフレーズが出てくる。そこでこのブログに書き留めておく。


この本では
"The law of attraction" という考え方が再三にわたって呈示される。日本語だったら「吸引の法則」とでもいおうか。意味は「類は友を呼ぶ」に近い。だがこの法則の新しいところは、「類は友を呼ぶ」の格言を、人間関係にとどまらず、自らの考え方にまで広げたことだ。負の感情を持ったとき引きつけられるのは、近くにいる負の感情を持った他人だけでなく、自分の心の中のより大きな負の感情なのだ。


こんなことがないだろうか。
何かやらなくてはならないことが迫っているとき、その対象から逃げたくなる。やりたくない、という気持ちの芽生えだ。そして、やりたくない、やりたくないと、どんどんふくらんでいく。ついに悪魔のささやきが始まる。


「こんなに楽しいことがあるぞ」
「おまえがやるべきことは他にあるだろう?」
「まだまだ時間はあるぞ」


やりたくない、という負の感情はとても強いので、その気持ちをサポートする感情がどんどんと湧き出てくる。負が負を呼ぶ。
ここに、"The law of attraction" が働いている。


欲望に終わりがないように、負の感情にも終わりが無い。そのまま行けば破滅する。どこかでその気持ちをストップさせなければならない。
悪魔のささやきには、最初から耳を傾けるべきではないのだ。ではどう考えたら良いのか。


『The Secret』は悪魔を退けるアイデアを明らかにする。こう考えよう。
"What you are thinking now is creating your future life."


今、あなたが考えているすべての事が、未来の生活、そしてあなたを作っている。
あなたがたった今考えていることが、「あなたの人生」を作っている。
だから悪魔のささやきに耳を貸すのは今すぐやめて、良いことを考え始めよう。
それが良い未来の始まりになる。


あなたは人生を「良いもの」で満たしたいだろうか?
それとも「悪いもの」で満たしたいだろうか?