卒論終了!卒論の思考プロセスをまとめてみる
昨日、卒論を製本に出してきた。
あとは週末に製本されたものを引き取りに行って、提出すれば終わりだ。
A4で63枚(本文+引用文献+英文抄訳)になった。
こんなに長い文章を書くのは人生で勿論初めてのことであり、出来たときには巨大な建物が目の前に建ったような感覚を覚えた。
内容的には稚拙な部分も多々あったが、長い文章を書くときの思考プロセスを学んだと思えば、良い経験になった。
忘れないために卒論の思考の進め方を残しておく。
- 広いテーマAを決める
- 新聞記事データベースで、テーマAに関するここ3年ぐらいの記事を拾い読みし、面白そうなテーマBを探す
- 面白そうなテーマBについて、再び新聞記事データベースでここ10年間ぐらいの動きを見、何らかの「問題」「疑問」を探る
- その問題、疑問について、自分が持っている知識や新聞記事データベースで、こうなるんじゃ?的な「ありうる答え」を考える
- ありうる答え、にたどり着くために論理展開を組み立てる
- 論理展開の各ステップごとに、それを理論的に正しいと思わせるだけのデータを探す(本、新聞、論文データベース、Web、etc..)
ここまでで、思考プロセス(論理展開)ができ、材料(データ)が揃っているはずである。後は、論理展開の順に「章わけ」をして、書きやすいところから書いていくだけである。
注意点をいくつか
- 一度テーマBを決めたら、テーマAは忘れ、テーマBに関することだけを考える。そうしないと、話が無限に広がり、収拾がきかなくなる
- 「あるうる答え」が見つかっても、論理展開でデータが見つからなければ、もう一度テーマAに戻って、別のテーマを探すようにしよう。論理展開で失敗する論文には誰も賛同しない
- 集めたデータは必ず「どこから取ってきたか」がわかるように管理しておこう。私はEvernoteを使って全ての資料を管理していた。
- 出来れば複数の新聞データベースを使うのが良い。同じテーマでも、新聞によってスタンスが異なることはよくある。