大晦日夜の吉祥寺に繰り出してみた

2008年も残すところあと2時間あまりとなった。
私の住む東京・吉祥寺は、いつでも人で賑わう便利な街である。
晦日の夜、この街は何か違う様相を見せているだろうか。
夜10時。街に繰り出してみた。

駅前。さすがに人は少ない。ティッシュ配りのお兄ちゃんはいないし、ほとんどが足を速めて通り過ぎる通行人のみだ。そんな中流れる、大音量の奇妙な琴の音楽。場違いなぐらい明るいライトアップも相まって寒気を感じさせる。


みんな大音量の琴の音楽に一瞬度肝を抜かれながら歩き去っていった。


駅構内。圧倒的な人の少なさ。だが、大晦日の夜にも待ち合わせをする人間はいる。それが吉祥寺クオリティ。


駅前通り。タクシーが多い。ドライバーたちは今年最後の客を探し求めているのか。それとも、明日の初詣客を乗せるため吉祥寺で一休みするのだろうか。


ヨドバシカメラ。警備員が後片付けをしていた。これだけライトアップをしていれば、電気代もかなりかかるのだろうな。


吉祥寺は大晦日でも吉祥寺であった。街全体が休むなどということは無いのだろう。駅には待ち合わせをする青年がいて、マクドナルドには若者が列をなして待っていて、コンビニでは雑誌を立ち読みをする若い女性がいる。人はいつもと比べかなり少ないが、それでも思っていたよりかなり多かった。例えばエスカレータに乗ると、自分含めて3人以上は常に乗っているほどだ。


2008年最後の日、街は何事もないようにこの日を終えてしまう気がした。
まずい、そろそろ立ち止まろう。そして振り返ってみようこの年を。
社会が止まらないなら、自分の中で少し時間の歩みをゆるめて、
2008年という年を消化したい。


そして2009年を新しい気持ちで迎えよう。